わたしと氷室と良純と。

わたしと氷室と良純と。

わたしの生まれは鹿児島だ。
薩摩の血が流れてる。

 

 

関係あるのかどうかは知らんが、小さい時、西郷さんのようにマユゲがボーンだった。
石原良純なんてもんじゃない。
むしろ良純すら細く見える。

 

 

 

小学生の時から中学生までフッサフサのマユゲだったが、当時何の疑問も持たなかった。

 

 

中学校は男子は全員坊主だったので、(どっちにしろ野球部だったけど)
チ○毛もそこそこの中坊の体で、一番フサフサの毛がマユゲだった。

 

 

 

そんな私に転機が訪れる。

 

 

 

あれは中学2年の春ごろだったか。
そんな良純を超える逸材がようやく周りに興味を持ち始める。
特に女性の目を気にするようになってきた。

THE・思春期の到来である。

 

 

毎日野球に精を出しながらも、モテたい願望がフツフツと湧き出る。
「こ、こんなんじゃイカン!白球に全てを捧げんば。(捧げないと)」
と硬派な球児を装ってみるが、無駄である。

 

 

 

 

 

当時、姉の影響でBOØWYにハマり、氷室京介に憧れていた。
ある日鏡の自分を見てふと思った。

 

「氷室と全然違うやん。。。」

 

 

 

鏡の前で色々検討した結果、「どうやらマユゲがボーンすぎる」という結論を出す。(坊主であることは無視)
だらか剃っちゃえば氷室みたくRocKになれる!⇒モテる!と。

 

そこからは早かった。

 

衝動的な行動には計画性もクソもない。
ひたすら剃った。 
マユゲ憎しと剃った。
「こい・・・つの・・・せいで!・・・モテんと・・・・たいっ!(モテないんだ)」

 

 

頭の中は、明日の熱い視線でいっぱいだ 。

剃りすぎた。

 

 

 

元々海苔みたいなマユゲを半分ぐらいにしたのだから当たり前だが、作業中はマユゲしかみておらず、全体のバランスを考えてなかった。

 

 

後悔しても遅い。

リビングに行ったら母が笑いながら驚く。
父は息子に思春期が来たことを悟る。
姉はたぶん爆笑していた。
じいちゃんはチラ見して焼酎を飲む。
ばあちゃんは台所で屁をこいてた。

 

 

 

 

翌日

学校へ行くと友人達が笑った。
確かに女子の熱い視線を感じる。そして吹き出す。

心底後悔した。

 

 

ただ、救われたのは、
周りも剃りはじめてる時期であったこと。さらに、みんなそれ以上に細くしてたこと。

これらのお陰でそんなに目立たなくて済んだ気がする。

 

 

 

 

それからは抜いて整える日々が続いたが、やり過ぎないように注意し、氷室に近づいていることを実感していた。

実感していた。

 

 

 

その後

高校生になる頃にはさんざん処理してたマユゲがあまり生えてこない。

 

それ以降、現在に至るまで、
マユゲの上のジョリジョリはなくなり、ほとんど手入れしなくても普通の太さを維持してる。

 

 

 

今では全く普通の太さ。

 

 

 

当時のあの太さはなんだったのか。
マユゲの充実っぷりはなんだったのか。

不思議だ。

 

 

 

 

あの時、鏡を見て気が付かなければ、そのまま成長して石原良純のようになってたのだろうか?

最近、良純さんをテレビで見かけてふと思い出した。
あの頃の記憶を忘れないでおこうと思ったから書いてみた。

 

 

 

≫今回思い出した記憶

「俺と良純は紙一重だった」 

 

 

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